商品の価格、品質、付加価値の関係は奥が深い
ある商品が売れるかどうかは、その商品の価格、品質、付加価値によって決まります。同じような商品が店頭で並んでいたら、安い方が売れるのは当然のことです。しかしいくら安くても、品質があまりにも悪ければ売れないでしょう。さらに、デザインや利便性、ブランドなどの付加価値がそこに加わることで、商品には多様性が生まれるのです。これらの関係はそう単純なものではありません。そのことについて少し説明したいと思います。
価格競争の加熱がもたらすもの
よく、価格競争が起こると商品の価格が下がって消費者には良く、さらに購買意欲があがるので店側にとっても良いことであると言われます。しかし、それが加熱しすぎるとよくないことも起るのです。あまりにも加熱してある店が採算を度外視した値段で商品を売るようになると、それにつられて他の店もそうせざるをえなくなります。すると経営状態が悪化するにもかかわらず、売り上げを伸ばすことができないという状況に陥るのです。今の牛丼業界がこれと似たような事態に陥っています。そうなると、何でも安さで勝負すればいいということにはならないことがわかります。
品質、付加価値と値段の関係
少し高くても、品質や付加価値を上げることによって消費者の求める商品を開発しようという考え方があります。これは一つの有効なやり方ではあるでしょう。
ここで注意しなければならないのが、値段を安くしすぎないことです。品質も付加価値も十分あって、さらに値段も安ければいいだろうと考えていると、じつはそうでもないのです。もうけが少なくなるということもありますが、その商品の売りがなんなのかがはっきりしなくなり、ブランド力も落ちてしまうのです。有名な海外のブランド品メーカーが、円高であるにもかかわらず日本向けの商品の値下げをしないのはこのためです。つまり大事なのは、その商品が何に力を入れて作った物なのかを明確にすることなのです。それによって商品の魅力が出てきて、結果的にお金を儲けることができるというわけです。